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粉々に壊れたココロを拾い集める女たちの本音blog
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プロフィール
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柚葉&焔
性別:
女性
職業:
社会人で女
趣味:
妄想
自己紹介:
濃い人生だねと言われること多し。実は、平凡・平和をこよなく愛する、怯えた子どもであることに気付き、血を吐きながら生きるふたり。
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セックスをすると、相手のコンプレックスが良く見える。
そして、あたしのそれも、むき出しになる。

セックスをすることは、とても怖いことだ。

久々の他人の肌の感触は、温かさは、あたしが封じていたものを、呼び覚まさせる。


そうだ。
あたしは昔、それをほしくてほしくて、仕方がなかったんだった。
『愛なんかなくたって良い』
そう思ってきたけれど、愛されたこともないくせに、愛ある抱擁がどんなかも知らないくせに、そう思いつめていたことがバカみたいで泣けてくる。
大事に抱かれるときって、他人の腕の中で安心できるんだ。
そう実感したとき、
『ああ、あたしは愛されたことなんか一回もないんだな』
と思い知って、悲しくなった。
子どものあたしの悲壮な決意って、まったくもってバッカみたいだ。

セックスの間、しんしんと静まり返る心を感じながら、体がどんどん心と遊離していくのに気づく。
体は眠っていた勘を取り戻し、どんどん貪欲になっていく。
心の速度と、体の速度が、違いすぎる。

相手を好きだと思えば思うほど、私はそれに悲しみを感じずにはいられない。
はじめて好きだと思った相手に、心と体を離したまま抱かれ続けるなんて。

愛があっても、
セックスの内容が似すぎていて、心がつぶれてしまいそうになる。
違うものだ。頭ではわかっている。

コミュニケーションだから、
これから作りあっていけば良いんだ。
わかってる。
ちゃんと、わかってる。

あたしの脳についたシミのような、
忌まわしい記憶の生々しさが、
絡みつくような薄汚い感触が、
あたしを縛り上げる。

逝くことで、乗り越えられはしないのだ。
何度逝こうが、
どれだけ深く感じようが、過去を塗り替えることは出来ないのだ。

目の前の人は、私の人生の『今』に登場している人で、
『過去』にはいないのだから。
あたしも彼との『今』だけを見なくては。

彼のコンプレックスが、あたしの傷を刺激しようとも、
混乱したりしませんように。
あたしは冷静に考えられるこの頭があるから、きっと大丈夫。
性の形は、二人できっと変えていくことが出来るはず。

お互いの信頼関係が築かれていく過程で、それはきっと可能なはずだ。

過去に飲まれない。
体の疼きは、現実から逃げようとする回避反応に違いない。
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