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粉々に壊れたココロを拾い集める女たちの本音blog
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柚葉&焔
性別:
女性
職業:
社会人で女
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妄想
自己紹介:
濃い人生だねと言われること多し。実は、平凡・平和をこよなく愛する、怯えた子どもであることに気付き、血を吐きながら生きるふたり。
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自動的に意識を切り離すことができる。と、いうよりは制御できずに自動的に乖離してしまう。

日常のあらゆる場面で。そして本当に哀しいことに、ほとんどそうしてやり過ごしている。


どんなに強がっても、生きることが怖い。
人の間で元気そうに振る舞っても、「近寄るな」と叫びそうになる。

先に噛み付くのも、でかい声で下品な話をするのも、人払いのためだ。
どう振る舞えば自分を貶めずにすむかなど、考えられる余裕なんかない。人間がどうしようもなく怖いのだ。


わたしだって、寂しくないわけがない。でも人間はひどく恐ろしい。「愛している」と囁きながら、互いを食い絡み合う、変な生き物たちの間で育ったから、男女の愛はどんな怪奇話より怖い。一人が安全だ。
わたしは愛といえば、自分を相手に食わせてきた。そういうものだと思ったし、得られる代償は、生きるのに必要な「生活」だった。
こんなに怖がりだから、外の世界に出て働くなどできないと思ったが、雑踏に同化することで恐怖は誤魔化せた。みんなの中で一人でいればいい。男と住む理由はなくなった。


生きるのに意味があるかはわからない。
でもなぜか、生きたい。
そして、生きるのなら、人間を好きになれますように。


乖離の裏に、生きることをこんなに怖がっている自分が見えて、途方に暮れる。


素面では、
生きられない。

だからあらゆる手段を使い、人間を好きになって、生き方を、根っこから変えたい。

そう思って生きている。
疲れても、休み方がわからない。だから、倒れるまで、走ろう。


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最近よく話す人(女性一人、男性1人)がいう言葉がひっかかってた。


「それさぁ女としてさびしくないか?それでいいのか?」


ずっと違和感あってこたえられられなかったんだけど、なんとなくわかった。


女としての幸せというものを知らないから、それがなくてもさびしいかどうかなんてわかるわけないじゃないのよ。ということでした。


こんな簡単なことがわからなかったんだと改めて頭の悪さを認識した。


柚葉
まぁ、どうせ今の状態でそんなところまでいけるはずもないので、適当な部分まで肉薄してみる。

自分の恐怖や不安と正面切って闘うことはできなかったです。
ええ、ずっとその環境の中、その世界の中でやっていくんですからね。
出られるまでは自分の恐怖なんか見つめちゃいけませんよ。

あたしはさー、レイプとかが怖かったのかな、とか、素人っぽく思ったわけよ。
そういうのって、トラウマって言うの?何かそれっぽいじゃん。
同情されそうだし、わかりやすくかわいそうだしさ。


でもなー。
やられてみたけど、思うほどびびってもないし、傷もつくんだけど、痛み方や恐怖感がやっぱりしっくりこない。
※くれぐれもあたしの文章読んで一般化しないように。ふつーの女性は一回のレイプで十分苦しむし、心を殺されると表現されるほど、後遺症を負いますから!あたしのは麻痺しずぎて、どうしようもないほど心の表層が角質化しているだけなんで!

あたしはさ、男という存在自体が怖いみたいなんだ。
迫ってこられると、何とも言えない圧迫感を感じて、具合が悪くなる。
磔にされて検分される虫のような気持ちになるし、どうにも動けない。金縛りにあったようになる。
あの、圧倒的な恐怖と息苦しさは、体の奥が知っているもの。身動きもしてはいけない、声も出してはいけない、じっと人形のように息をつめて、時間の過ぎるのを待っていた。

人形だった、物だった、解体、検分される実験材料だった、そんな記憶を体の奥が持ち出してくるんだ。

いや、もっといえば、男だけじゃなくて、大人が怖いんだよな。

受け身になるのが怖いんだな。
だから支援や援助されるのもいやなんだな。

秘密と、謎がより一層、圧倒的な恐怖を肥大させるのを手伝っている。

大きい肉の塊が、男という生き物が、力を行使するものが、性差も無関係に、とにかくあたしをひりつぶせる力を持ちえるもの、それを想起させるものが、恐ろしい。

セックスなんか、たいした問題じゃなんだ。暴力の一形態でしかない。
まー、自分の心の欠損(傷?)にせっくす(この場合はファックか?)なんか持ち出すと他人も自分も欺きやすいんで、考えたくないもんだから、つい。ほら、しかもやられてもいるし、余計。

本当に怖いのは、あらがえない力に自分が制圧されきって、別物に変形させられてしまうこと。

「男」つーのが、最も表現しやすかっただけだろう。相変わらず雑なことで。。


だって、実際怖くない男もいるもんな。認めたくないけどな。
反対に怖い女もいるしさ。
この辺の矛盾に本当は気づいていても、両目を瞑って「男怖い」といい続けるところが、全くいい加減なとこなんだよな。

その言葉を言われたことがある。

たぶん、私がまだとても若い時。感じない心でも、その響きを心地よいと感じた。
私の傷の話をしたその日の夜の電話で、呻くように絞り出すようにそういった。
彼は若く、人生の表面だけしか知らない男の子だった。地獄にいたこともなければ、地獄があることも知らない人。
私はその甘美な響きに酔いながら、醒めた頭の片隅で「この人を解放しよう」と決めていた。私が話したのは、私の人生のほんのちいさな一滴。それだけで、心を痛めて言葉を失い悩む彼。あなたに私は無理だ。

その言葉を言ったことがある。

はじめて心から好きになった相手に。

「愛しているといってみてくれないか?」
そう要請されて。
言葉にした途端、彼がほしいそれと、私がほしいそれが別のものであると気づいた。


この言葉は、重く、苦しく、痛い。
ゆっくりと呼吸を停止させられていくような、意識が遠のくような、甘美な痛み。

わたしは、もっと人生の始まりのころに、その言葉を聞きたかった。
その時こそ、その言葉を心から欲していた。

愛、されたかった。
女としてではなく、その前に生まれ出でた命そのものとして。

執筆者:焔
最近大きな気づきがあって、相当心の調子は良い。
薬なしでも生活できそうだ。

今回の気づきで得たものは、「自分の感覚」だ。
それのおかげで、体の異変や疲れを感じることができるようになった。

結果、非常に疲れているようだ。


労わったことがないのでどうしたらいいのかわからないが、
なるべく体だけでも横たえる時間を多くしてみようかと思う。


子供の頃、全身の神経を集中して敵の襲来に備えていたころを、時々懐かしく思う。、
そして、人とかかわるという発想も持てなかった過去を悲しく思う。
そして、闘いが少しずつ過去になってきていることを知り、うれしく思う。

こんなふうに誰かと一緒にBlogをやるなど想像もできなかった。

-homura-
狭い家の籠の中でしか生きた事のない猫でも、野良猫になってしまえば雑草のように生きていく事ができるんだなぁ~としみじみ思った。

自分で自分と子猫たちの寝床とエサを探し、確保する。

母猫は、子猫に危害を加えられそうになると、危険を顧みず牙を剥く。
子猫は、母猫の暖かい腹毛の下で気持ちよさそうな顔で眠る。

雨に濡れた子猫たちの身体を舐めて乾かし、小さな軒下で、丸くなる至福の時。



元飼い猫だった母猫が子猫たちに教えてあげられること。
飼い主がいなくても、生きていける、ということ。
自分が1日必要最低限のエサさえ確保できる力があれば大丈夫、ということ。
人間はみな冷たいし、世間は怖いものではあるけれど、そう捨てたものでもないよ、ということ。


メス猫の匂いをぷんぷんさせた母猫にちょっかいを出すオス猫に、子猫は牙を剥く。


払っても払っても、飢えたオス猫たちは、母猫にちょっかいを出す。


そして子猫たちは知ることになる。


母猫は母でもあるけど、メスでもあるのだ、ということを。
ほんとにオス猫とはしょーもないイキモノだということも。



大丈夫。
一度気ままな野良生活を知ってしまった母猫は、二度とオスの支配下に置かれる事はない。
命を掛けて自分達のテリトリーから追い払ったオス猫たちを、受け入れることもない。






命がけで今のテリトリーを手に入れたとき、いつも聴いて口ずさんだ歌。

www.youtube.com/watch
あのときの私は、なんというイキモノだっただろう?

あのときの気持ちを思い出そうとすると、内臓をえぐられるような感覚だ。



昭和の後半、私は小学生だった。
たしか、小学4年生だったと思う。

同じ町内に、父親は固い公務員、祖父は地元の弁護士という高校生の男がいた。
私はなぜか、小さい頃からその男によく可愛がられていたらしい。
だけど、私は、この男があまり好きではなかった。
この男は、私を小学校近くの寺の薄暗い墓地や、小さな神社の境内などに連れ込み、マスターベーションを強要するのだ。そして、私の姿を見て自分もマスターベーションをして、たっぷりと精液を放出する。
何度かいやがるわたしの髪を掴んで、精液を口の中に放出されたことがあった。
男の精液は、生暖かく、生臭く、喉の奥に張り付いて、いつまでも不快感が残った。


なぜ、そんなことをされていたのに、ついていったのか?

いつも飢えていた私に、少しばかりの小銭や食べ物をくれるからだった。

あるとき、男の家に連れて行かれた。
男の部屋は、8畳位の広い和室で、高価そうなステレオセットがあった。
男の家のトイレは、洋式便器だった。
古い借家住まいの私は、洋式トイレを使ったことがなかったので、使い方がわからず悩んでいた。

鍵を閉めていたはずなのに、男がドアを開けて入ってきた。

「使い方がわからないの?」

薄気味悪い顔で笑いながら私に言った。
モジモジしながら、恥ずかしさでいっぱいになりながら私は小さくうなずいた。

便座の上に大きく足を開いて跨って、男に私の性器が見えるポーズで、小用を足すよう言われた。
男は、ズボンも下着も脱いで、自分の性器をしごいていた。

かなりの尿意を感じていたのに、その姿勢では放尿できなかった。
私は泣いた。
男の言うとおりにできなかったので、自分が悪いのだと思って泣いたのだ。
男は慌てて私の口を塞いだ。

「何をやってる!!」

男の祖父が立っていた。
男は、オロオロとあわてふためいて、しどろもどろに言い訳をした。

「○○くんが、おしっこしろって・・・できなくてごめんなさい~」

私は泣きながら謝った。アホだ。
男の祖父は、真っ赤な顔をして孫である男を殴った。

「ボクが悪いんじゃない!こいつが誘ってきたんだよ!僕はトイレを貸してくれって言われたからトイレの使い方を教えてあげてただけなんだ。僕は何もしていない!」

泣きながら男は祖父に言い訳した。
私も怖くなって泣いた。

泣きながら帰ると、親に問い詰められる。そのことも私は怖かった。
涙はコントロールできる、と私は思っていた。
ぴたりと泣き止む事ができた。
男の祖父は、『もう二度とウチの孫とは遊んじゃ行けない』とキツく私に言い聞かせた。

こくんとうなずくと、男の祖父は私にたくさんのお菓子を持たせてくれた。


家に帰ると、小遣いなど一銭ももらってない私が、大量のお菓子を持っていることに気付き、詰問が始まった。今日あったことは、誰にも言ってはいけないよ、と、男の祖父から言われていたが、養母の圧倒的な暴力にあっけなく負けた私は、全てを話してしまった。
養母は、真っ赤な顔をして私を殴り飛ばし、髪を掴んで引きずり回し、汚らしい汚物め!と言いながら水をためた洗濯機の中に気絶するまで顔を何度も突っ込まれた。

それから、その男の祖父と私の親との間で何が起こったのかは知らされてない。
しばらくして、私は、『虞犯少年』として、山の中の児童擁護施設に入所することになった。
当時の施設は、親の離婚や死亡、経済的な理由で入所している子どもがほとんどで、私のような『虞犯』は少なかったと思う。

地元で有名な弁護士を祖父に持ち、県立の有名進学校に通う男の言い分と、近所でも有名な異常な家庭のおかしな子どもである私の言い分と、比べれば世間は間違いなく前者の言い分を信じるのだろう。
少なくとも、私の親は、私の味方ではなかったし、そんなことはとうに知っていたので、別に驚きもしなかった。


おかしな子どもだと言われていた私は、何が間違っていて何が正しいのか、全く知らなかった。
学校でもしつこくからかわれたりすると、ひどいキレ方をして、相手が血を流すまで殴りつける攻撃的な部分も持っていたので、たびたび問題になっていたようだ。


記憶の中のちいさな私は、いつもすべてのことに絶望し、あきらめていた。

※虞犯少年※

虞犯少年(ぐ犯少年)とは、保護者の正当な監督に服しない性癖がある者、正当の理由がなく家庭に寄りつかない者、犯罪性のある人または不道徳な人と交際する者、いかがわしい場所に出入りする者、自己または他人の徳性を害する行為をする性癖がある者であり、かつ、その性格または環境に照らして、将来、罪を犯し、または刑罰法令に触れる行為をするおそれのある少年のことである。(少年法第3条第1項第3号、少年警察活動規則第2条第4号)

彼は私を抱くとき、私の身体に触れるとき、壊れ物を扱うように優しい。

触れているのかいないのか、解らない様な微妙な感じ。

私の身体は、すぐに反応する。
意識してなくても甘い声が出てしまう。
私の反応をみて、彼が興奮するのがうれしい。
私も、彼の感じてる顔が見たくて、一生懸命体中愛撫する。

最近彼も時々、こらえきれずに女の子のような甘い声を出すようになった。

「恥ずかしい・・・」

かすれた声を漏らす彼。
私は、切なくなって、もっと感じさせてあげたくなる。


私の中に挿入するとき、最近彼はコンドームを二重に重ねるようになった。
きちんと避妊してくれる男の人との性行為はあまり経験がないので、もしかしたら「愛されているかも?」などと勘違いしてしまいそうになる。少し怖い。

「そんなにまでしなくても、ピルも飲んでるし大丈夫だよ」

というと、意外な答えが返ってきた。

「ダメなんだ。柚葉とするときは一枚じゃダメなんだ。数分もガマンできないから(苦笑)」

「それに僕は女の人には避妊の事で気を使わせたくないんだよ。たくさん感じて欲しいから」

ちょっと感動してしまった。

彼は、いつも泣きそうな顔をしてイキそうになるのをこらえる。
その顔を見るだけで、私の下半身が、乳首が、体中が性感帯になったように過敏になる。

「私をイカせてから・・なんて考えないで。感じてくれるのがうれしいの。お願い」

彼の性感帯である耳を攻めながらささやいた。


2秒後、耳を攻めながら彼のモノを愛撫していた私の左手に、熱いものが勢いよくかかった。
ドクンドクンと脈を打って、たくさん彼は体液を吐き出した。

ごめん・・・僕だけ気持ちよくなっちゃって申し訳ないんだ、どうすればいい?

と、可愛い顔で言う彼。

私は、彼の柔らかい長い指を自分自身の中に導いた。

もう自分で触らなくても解る。
熱くなって、ぴくんぴくんと細かく痙攣し、少し粘り気のあるどろっとしたものが、流れ出てくるのが解る。
恥ずかしいくらいに感じてる。

「私もこんなに感じてるの、わかるでしょ?あなたの感じてるところを見てるだけでこんなに気持ちよくなれるのよ。だから満足してるの、ほんとよ?」


彼は、優しく指を動かして、時々一番敏感な部分に触れながら、硬くなった乳首を軽く噛んだり舐めたりを執拗に繰り返した。まだ彼とはそれほど回数を重ねていないけど、なぜか私の性感帯を恐ろしいほど見抜く。


立てひざをついて、彼の身体にまたがる体勢でいたけれど、
ひざが、腰が、がくがくして、もう耐えられなくなった。


少しだけ乱暴に、彼は私の身体を押し倒し、再び硬くなった彼のモノを奥まで一気に突き入れてきた。


「・・・奥までくる・・・もう・・・だめ・・・っっ」

コンドームを着ける余裕がなかった彼は、私のからだの上に勢いよく放出した。
それを拭き取りもせず、お互いの汗と体液にまみれたまま、抱き合い、めちゃくちゃにキスをした。



あまりにも深く感じすぎたせいか、私はほんの数分眠っていたようだ。

彼は、冷たいビールを頬に当てて起こしてくれて、お風呂に香りの良い入浴剤を入れてお湯をためていてくれた。

ちょっとはずかしかったけど、一緒にお風呂に入って、お互いの全身をキレイに洗いっこした。



「朝まで一緒にいたいんだけど・・・・ダメ・・?」という彼。

「寝顔見られるの恥ずかしいからやだ」と応えた。


少し寂しそうな顔をしたけど、すぐに笑って、優しく抱きしめてくれて、たくさんキスをしてくれた。


家まで送ってもらって、お休みのキスをして、走ってマンションの階段を上った。
玄関を開けると、すぐに猫がニャ~と出迎えてくれた。
いつもと違うせっけんの匂いがするのだろうか?
しきりに私の周りをぐるぐるしながら、フンフンと匂いを確かめるようなしぐさをしている。


猫にえさをあげて、寝る前の薬を4種類飲み、簡単にスキンケアして、すぐフトンに入った。

「あ~~やっぱり一人で寝るのは気持ちいいな~~」

ダブルサイズのふとんの上で、大きく身体を伸ばし、深呼吸をした。


久しぶりに全身運動して、のんびり時間をかけてお風呂にも入って温まったせいか、すぐに睡眠の神様がきてくれたようで、数ヶ月ぶりに朝まで目が覚める事もなく熟睡できた。


私は、生きる事、だけに異常な執着を燃やし続けてきた。

生きる為には手段は選ばなかった。

プライド?
そんなもんくそくらえ!
プライドでメシが食えるのか?
地獄から救ってくれるのか?


小さな頃から私にはあたしだけしかいなかった。
ずっとずっとひとりぼっちだった。
物心ついたときから、私を救えるのは、私しかいない、と確信を持っていた。


生きて生き抜くこと、を選んだわけは、簡単だ。


地獄のような子ども時代を誰の支援も受けられず、たったひとりで生きていた

「小さい子どものわたし」

を、大人になったわたしがきっと助けにいってやる、と決めているからだ。

大人になった私は、子どもを虐める大人を許さない、決して許さない。


待っていて

解離しながら、血反吐はいてのた打ち回っても、必ず小さいわたしを助けに行くからね。






男はいつも私に無理難題をふっかける。

「いつも男が振り返るような女でいろ」

無理に決まっている。絶対無理ムリむり!

男はときどき私を連れまわして色んな人の好奇の目に晒される私を見て楽しむ。

男が選んだブランド物のドレスを纏い、アクセサリーを付けさせ、バッグも香水も私の好みのものでなく、全て男が選んだものでなくてはいけない。

 

男の言うとおりに、引きつった顔で、好きじゃないデザインのドレスを身に着けて、笑ってみた。

「いつものように、泣いてるのか笑っているのかわからない顔で、上目遣いに見上げるだけで十分だ」

殴られるのがイヤでわからないけど言うとおりにした。

「俺は・・・お前の力になれることはないのか?」

哀れを誘うのか、そうか、哀れみなのか、男が私にちょっかいをかけるのは。

私というイキモノに興味があるのでなく、道に捨てられた雑巾のような野良猫に、施しをしてやる優越感を満たすような「なにか」が私にはあるのだという。

私は、バカの一つ覚えのように、自分の「オンナ」の部分を利用した。

それしか生き延びる手段はないと、判断した。

色々な男の要望に応えられるだけの、性的なテクニックを身につけるようとことん仕込まれた。

13歳の幼い私の身体は、見た目には発育不全であったが、自分の身体を使って、言葉と脳みそを使って、男を悦ばせることを試行錯誤しながら覚えていった。

急にそこに存在していないかのように捨て置かれる「モノ」になりたくなくて、私は、セックス奴隷として生きる事を選んだ。なんて幼い、なんて足りない脳みそ。笑えてしまう。

だって

生きる術を持たない

誰からも、何からも必要とされない自分を

なんとかして「生きてて良いよ」と、納得させたかった。

男もおとなも、私の事を思いついたときはおもちゃのように構うのに、急に「存在していなかったモノ」として扱う。

とまどう。

自分の存在価値を見出したかった。

ナニカに存在を頼らなければ生きていけない弱い弱いイキモノだった。

誰も、「逃げてもいいんだよ、逃げなさい」って教えてくれなかった。

理不尽な事に歯を喰いしばらなくても良いと

ナイフを肌に突き刺さなくても良いと

誰も、誰も、教えてくれなかった。

 

 

 

声を上げる事、すら知らなかった、セックス奴隷として長く生きてきた私

声を上げる事を、知ってしまってから、本当の地獄が始まった。

だけど、もう引き返せない  戻れない 戻りたくない と今は言える。

戻ろうとは思わないが、もしも・・・・・・・・・

あの頃の私に会えるのなら

「辛かったね、痛かったね、逃げていいのよ」

と、抱きしめてやりたい。(ファンタジーかよっ!!!!)

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