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男はいつも私に無理難題をふっかける。
「いつも男が振り返るような女でいろ」
無理に決まっている。絶対無理ムリむり!
男はときどき私を連れまわして色んな人の好奇の目に晒される私を見て楽しむ。
男が選んだブランド物のドレスを纏い、アクセサリーを付けさせ、バッグも香水も私の好みのものでなく、全て男が選んだものでなくてはいけない。
男の言うとおりに、引きつった顔で、好きじゃないデザインのドレスを身に着けて、笑ってみた。
「いつものように、泣いてるのか笑っているのかわからない顔で、上目遣いに見上げるだけで十分だ」
殴られるのがイヤでわからないけど言うとおりにした。
「俺は・・・お前の力になれることはないのか?」
哀れを誘うのか、そうか、哀れみなのか、男が私にちょっかいをかけるのは。
私というイキモノに興味があるのでなく、道に捨てられた雑巾のような野良猫に、施しをしてやる優越感を満たすような「なにか」が私にはあるのだという。
私は、バカの一つ覚えのように、自分の「オンナ」の部分を利用した。
それしか生き延びる手段はないと、判断した。
色々な男の要望に応えられるだけの、性的なテクニックを身につけるようとことん仕込まれた。
13歳の幼い私の身体は、見た目には発育不全であったが、自分の身体を使って、言葉と脳みそを使って、男を悦ばせることを試行錯誤しながら覚えていった。
急にそこに存在していないかのように捨て置かれる「モノ」になりたくなくて、私は、セックス奴隷として生きる事を選んだ。なんて幼い、なんて足りない脳みそ。笑えてしまう。
だって
生きる術を持たない
誰からも、何からも必要とされない自分を
なんとかして「生きてて良いよ」と、納得させたかった。
男もおとなも、私の事を思いついたときはおもちゃのように構うのに、急に「存在していなかったモノ」として扱う。
とまどう。
自分の存在価値を見出したかった。
ナニカに存在を頼らなければ生きていけない弱い弱いイキモノだった。
誰も、「逃げてもいいんだよ、逃げなさい」って教えてくれなかった。
理不尽な事に歯を喰いしばらなくても良いと
ナイフを肌に突き刺さなくても良いと
誰も、誰も、教えてくれなかった。
声を上げる事、すら知らなかった、セックス奴隷として長く生きてきた私
声を上げる事を、知ってしまってから、本当の地獄が始まった。
だけど、もう引き返せない 戻れない 戻りたくない と今は言える。
戻ろうとは思わないが、もしも・・・・・・・・・
あの頃の私に会えるのなら
「辛かったね、痛かったね、逃げていいのよ」
と、抱きしめてやりたい。(ファンタジーかよっ!!!!)