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粉々に壊れたココロを拾い集める女たちの本音blog
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柚葉&焔
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濃い人生だねと言われること多し。実は、平凡・平和をこよなく愛する、怯えた子どもであることに気付き、血を吐きながら生きるふたり。
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ことばの通じない人との会話は疲れるね、

と、いつも女ともだちと話しているのだけど。
この一年弱くらいの期間、何を思ったのか、私に興味を持ってくれ、なんやかやと世話を焼いてかまってくれる男の人がいた。
私の事を、好きだと言ってくれた奇特な人だった。

私は、私を好きだといってくれる人なら、求められればすぐに寝る。
それは、男でも女でも。
彼は、しばらく私を求めなかったが、数ヶ月して求められて応えた。
暴力的でもないし、たぶん普通に優しい(と思う)男で、一度も大きな声を上げたこともないし、もちろん暴力も振るわれたことはないし、子どもみたいなウソをついたりするけれど、私にはそれほど実害がないし、一人の時間を持つことを邪魔しないし、普通に対人関係を築いていけていた。と思う。

男として、というより、人として割と好きだったと思う。


親しくなると、興味を持った人間のことを知りたくなる

という気持ちは、私も最近うっすら理解できるようになってきている。
だけど、生まれついたときから、自分の意志に関係なく身に染み付いた習慣、というものが、ちらりほらりと見え隠れするらしく、彼はそのことに非常に苛立ち、最近は怒りをあらわにするようになった。

要約すると

「あんたは俺に何も求めない・聞かない」

ということが寂しい、自分に興味がないのだと感じる、というようなことが言いたいのだと解ってきた。 

だけど私には、自分以外の人間に興味を持ったり愛着を感じたり、住処やモノに執着を感じたりということがない。つまり、自分以外のことに関心がない。そのことで親しくなった人間を傷つけてしまうことがよくあるようだ。


「弱みもみせないで意地を張ってる健気な女&母」


そういうイメージを世の男性は持ちたいのだろう。


そして、


「健気な女&母を、支える俺」


という、ある種の優越感に快感を覚える男性は少なくないと思う。


私の場合、健気な女でもないし、母親としては最低だし、
何かを求めるといったら、明日のエサと住処を確保できる仕事に就けるといいなぁ・・・・くらいで、バッグが、靴が、なんて、どこの国のお姫様の話なの?ってかんじだ。


彼は、以前ろくでもない親に育てられ、辛い子ども時代を過ごしたというようなことを話してくれたことがあったが、今、いい年してそのろくでもない親と一緒に暮らしている。


ブツブツ言いながらも、自分で自分の生活を賄うことができるのに、それをしないのは、別に命に別状がないからだろう。


そして、私のように、常に命の危機に晒されることを日常として、どこに埋まっているのか解らない地雷を踏まないよう全身の毛を逆立てていなければいけないような状態に置かれたことがないのだろう。
または、そういう人間を、身近に見たことがないのだろう。


と思った。

自分以外の人間に、弱みを見せるということは、私の場合命の危機に直結する。野生の生き物が弱っているところを見せれば、すぐに他の生き物のエジキになってしまうように、物心ついてから、つい数年前までそれが普通だったから、辛いとか、苦しいなんて考えたことはなかった。

自覚はなかったが、その状態から、命がけで逃げ出したのはまだほんの数年前のこと。骨が折れていようが、肉がえぐれ血が流れていようが、にっこり微笑んで立ち上がり、普通に仕事も家事もこなす。

「そんなの人間にはできないよ。ウソつくにももっとましなウソついたらいいのに」

と嘲笑れるのが常だが、私と同じような環境で生きてきた人間は、皆それが普通にできるのだ。できない人間のほうを不思議に思う。


彼も、私の子ども時代のことを聞きたいというので、少しだけ話したことがあるが、「おおかみがきた」という少年と同じだといわれ笑われて終わったので、それきり彼には子ども時代のことは一切話さなくなった。


言葉が通じない人との会話。

というのは、私にとってこういうとき。
自分には無縁の世界で日常を送ってる人間がいるなんて、想像をめぐらすことすらできないものなのだ。
私が、「世間一般に普通と言われる生活」が、ただの作り物にしか見えないのと同じで。
(それでも最近は、カタギの世界で普通に振舞うこともできるようになったから、そういうテレビのような世界もあるんだということも、なんとなく知った)



彼は、私に対して暴力的な振る舞いや言動をしない。
今の住処には、可愛い子どもたちとネコがいて、私は眠っている間首を絞められるとか刃物で刺されるとかレイプされるとかいう心配のない、貧しいけれど平和な生活を送れている。

それ以上に求めるものなんて今のところないから、不満もない。
それだけのことなんだけど。

どんなことでもいいから、昔のことも話して?
という彼の要望に応えてちらりと話したことについて、

「おおかみがきた」

といって騒ぐ少年と私は同じだと言った彼とは、もう仲良くできないな、と思った。

カタギの世界での対人関係を学ぶために、付き合いを続けてきたけれどやはりことばの通じない人間とでは疲れきってしまう。
下品な言葉をつかうな!といって切れる彼を、きょとんとして見ていた私に、怒りでなく哀れみのまなざしを向けた彼。


彼のほうもこんな私に疲れてきてるようだから、潮時だな、と感じた。


リアルでの友だちがいないからここで思うままつぶやいた。
疲れた。
薬効いてきたから寝ます。

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