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私が生まれて初めて性的な快感をおぼえたのは、13才の時だった。
物心ついたころにはすでに私の身体は様々な男から受けた性被害でくたびれきっていた。
私はチビでガリガリで、みすぼらしい、男か女かわからないような子供だった。
体の発育も悪く、女らしさのかけらもない、なのにどうしてそういう男たちの目に留まってしまったのか、いまだにわからない。
ただ、ものすごく発育が悪いチビだったのに、雰囲気だけはめちゃくそ老けていた。
中学に上がってからは、輪姦されたり(未遂のときもあった)関係を持った男に殴られたり、女の先輩に生意気だと殴られたり、万引きしたりシンナー吸ってみたりたばこを吸ってみたり、それくらいしかすることがなかった。
私はもう、殴られても輪姦されても泣きもしない怒りもしない人間になっていた。
とっくに家にも寄り付かなくなっていたし、年上の人たちとばかり遊ぶようになったら学校もすぐ行かなくなってしまった。義務教育だというのに、3年間のうち半年弱しか学校へ行っていない。
遊び仲間に、ひとつ年上の、ものすごく色っぽい綺麗な女の先輩がいた。
みんながきゃあきゃあ騒いでいても、その先輩の周りだけ違う空気が流れているような、そんなひとだった。
先輩は私を嫌わなかったし虐めなかったので、たまり場に先輩がいると安心した。
『あたしのことはいずみって名前で呼んで』 というのでそうさせてもらった。
いずみさんは、ちょっと年の離れた美容師をしているお姉さんがいたからか、髪がとても綺麗だった。
ほかの先輩や同級生などは、安いブリーチ剤やオキシドールで髪を脱色したりしていたので、皆ライオンのようにバキバキに傷み、まとまりの無いボサボサの頭をしていたのに、いずみさんはサラサラの綺麗な褐色の長い髪をしていた。
『柚葉は髪と肌が綺麗だね。かわいいよ』
アトピーでいつも乾燥した肌と、真っ黒で重い自分の髪がコンプレックスだったから、うれしかった。
ある日ふと気付いた。いずみさんは、よく人に触る。触れる、というのか。
私は、実の親からも「触るな!」とよく言われていたので、人に触れるのはいけないことだと思っていた。
いずみさんが触るのは私だけじゃなかったけど、なんだかいずみさんに触れられるとどきどきするようなゾクっとするような、なんともいえない感じがするのを自覚し始めていた。
シンナーを吸っているときや酒を呑んでいるとき、ふざけていずみさんにキスされることがあった。
そのときも、いずみさんといつものたまり場で酒を呑んでいた。
その部屋の持ち主である男の先輩が、私を押し倒し、首を絞めながらセックスをしようとした。
私は苦しくて痛くて、精一杯の力で抵抗した。
男の先輩は舌打ちして、他の先輩たちに声をかけて出て行った。
「お前等、後片付けしとけよな」
たまり場の狭い部屋にいずみさんと私だけが残った。
いずみさんが、いつものゾクっとするようなぼんやりしたような笑っているのか泣きそうなのかわからないような顔で、『柚葉、こっちにおいで』と呼んだ。私は素直にいずみさんの横に行って、座った。
『柚葉、かわいいね。かわいいから、私が何しても許してね』
そういってやわらかい唇を私の乾いた唇に重ねた。頭を優しく抱かれ、背中に手を回した。
感じたことの無いような感覚が背中から頭のてっぺんまで走った。
『柚葉はまだ気持ちよさ知らないでしょ。セックスは気持ちいいんだよ、力抜いて』
なんだか、変なドラッグでラリっているように、頭も身体も痺れ、何も抵抗できないくらい力が抜けた。
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