粉々に壊れたココロを拾い集める女たちの本音blog
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プロフィール
HN:
柚葉&焔
性別:
女性
職業:
社会人で女
趣味:
妄想
自己紹介:
濃い人生だねと言われること多し。実は、平凡・平和をこよなく愛する、怯えた子どもであることに気付き、血を吐きながら生きるふたり。
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私は、脳みそが足りないせいもあるけど、人の気持ちを慮ることができない。
なので、子ども達にも恐ろしく機械的に接する。
それでも最近は、マシになったほうだ。(と思う・・・)
おむつを換える、母乳を与える、必要な生活環境を提供するために働く・・・
これらのことは、まったく苦痛ではなく、無意識でもこなせる。
「とりあえず生きて生まれたものは、生かしておかなければ」
というだけの気持ちだった。
ただ、おむつもきれいにしてあって、胃袋も満たされていて、体中調べてもなにひとつ異常がないのに泣き止まない・・人間の赤ん坊なら当然のことに、非常に戸惑った。
逃げたくなるような気持ちにいつもなった。
深夜、田舎道を車でかっ飛ばし、隣の県の小児夜間救急へ駆け込んだことが数回あった。
そこで、小児科医に驚くようなことを言われ、なおさら戸惑った。
「言葉で表現できない赤ん坊はね、眠いのも、おなかが張って気分が悪いのも、甘えたいのも、泣くことでしか表現できないのよ。もちろんただなんとなく泣きたいだけ、ってときもあると思うよ?そうやって生まれてはじめてありのままの自分を受け入れてくれる存在が母親だって認識して成長していくのよ」
私は、人間でも動物でも植物でも同じように、生命を維持するための肉体的要求さえ満たせばそれでいい、成長になんの支障もないと思っていた。
まさか、言葉もしゃべれない、歩くこともできない小さな生き物に、試されるとは思わず驚いた。
初めての子どもを出産してから、私は、定期的に食べ物を食べられなくなったり、解離したりする回数が増え、よく栄養失調で倒れた。子どもは、アレルギーを持っていて、眠るヒマもないくらいに発作を起こした。
子どものための食事つくり、せんたくとそうじ、医療費を稼ぎ、病院を駆けずり回るだけで一日が終わった。
ふたりめの子どもが生まれてからは、アレルギー発作のダブルパンチになった。
ひとりが入院している間、もうひとりは保育所でケガをして病院へ担ぎ込まれる、退院したと思ったら、次は自分が倒れる、そんなふうにして10数年が過ぎた。
私は、子ども達に笑いかけることもしなかった。
きちんと薬を飲ませること
どんなに嫌がっても、身体に良い食事をさせること
常に家中をピカピカに磨き上げること
そのためにかかる経費は、死に物狂いで稼ぐこと
それだけしか考えていなかった。
見知らぬ親子が、笑いながら食事をしている、遊ぶ、じゃれる、そんな風景さえも眼に入ることはなかった。
月が出ていても、そのことにさえ気付かずに、いつも俯いていた。
雨が降れば気圧の変化に反応して発作を起こす子どもたちに、冷たい光を放つ眼を向けた。
寒ければ、皮膚のかゆみに耐えられず泣き喚く子どもを、一晩中車に乗せて走った。
自分のために、時間を使うことなど、許されるはずもない、と思っていた。
なにもかも、無駄だったとはいえないけれど、本当に必要なことはなにひとつしていなかった。
発作を起こしても、眠れなくても、子ども達に必要なのは、ただひとつだけ。
「大丈夫、ママはここにいるよ」
そういって抱きしめることだけだったんだ・・・
ただそれだけのことに気付くのに、10数年が経っていた。
投稿者:柚葉
なので、子ども達にも恐ろしく機械的に接する。
それでも最近は、マシになったほうだ。(と思う・・・)
おむつを換える、母乳を与える、必要な生活環境を提供するために働く・・・
これらのことは、まったく苦痛ではなく、無意識でもこなせる。
「とりあえず生きて生まれたものは、生かしておかなければ」
というだけの気持ちだった。
ただ、おむつもきれいにしてあって、胃袋も満たされていて、体中調べてもなにひとつ異常がないのに泣き止まない・・人間の赤ん坊なら当然のことに、非常に戸惑った。
逃げたくなるような気持ちにいつもなった。
深夜、田舎道を車でかっ飛ばし、隣の県の小児夜間救急へ駆け込んだことが数回あった。
そこで、小児科医に驚くようなことを言われ、なおさら戸惑った。
「言葉で表現できない赤ん坊はね、眠いのも、おなかが張って気分が悪いのも、甘えたいのも、泣くことでしか表現できないのよ。もちろんただなんとなく泣きたいだけ、ってときもあると思うよ?そうやって生まれてはじめてありのままの自分を受け入れてくれる存在が母親だって認識して成長していくのよ」
私は、人間でも動物でも植物でも同じように、生命を維持するための肉体的要求さえ満たせばそれでいい、成長になんの支障もないと思っていた。
まさか、言葉もしゃべれない、歩くこともできない小さな生き物に、試されるとは思わず驚いた。
初めての子どもを出産してから、私は、定期的に食べ物を食べられなくなったり、解離したりする回数が増え、よく栄養失調で倒れた。子どもは、アレルギーを持っていて、眠るヒマもないくらいに発作を起こした。
子どものための食事つくり、せんたくとそうじ、医療費を稼ぎ、病院を駆けずり回るだけで一日が終わった。
ふたりめの子どもが生まれてからは、アレルギー発作のダブルパンチになった。
ひとりが入院している間、もうひとりは保育所でケガをして病院へ担ぎ込まれる、退院したと思ったら、次は自分が倒れる、そんなふうにして10数年が過ぎた。
私は、子ども達に笑いかけることもしなかった。
きちんと薬を飲ませること
どんなに嫌がっても、身体に良い食事をさせること
常に家中をピカピカに磨き上げること
そのためにかかる経費は、死に物狂いで稼ぐこと
それだけしか考えていなかった。
見知らぬ親子が、笑いながら食事をしている、遊ぶ、じゃれる、そんな風景さえも眼に入ることはなかった。
月が出ていても、そのことにさえ気付かずに、いつも俯いていた。
雨が降れば気圧の変化に反応して発作を起こす子どもたちに、冷たい光を放つ眼を向けた。
寒ければ、皮膚のかゆみに耐えられず泣き喚く子どもを、一晩中車に乗せて走った。
自分のために、時間を使うことなど、許されるはずもない、と思っていた。
なにもかも、無駄だったとはいえないけれど、本当に必要なことはなにひとつしていなかった。
発作を起こしても、眠れなくても、子ども達に必要なのは、ただひとつだけ。
「大丈夫、ママはここにいるよ」
そういって抱きしめることだけだったんだ・・・
ただそれだけのことに気付くのに、10数年が経っていた。
投稿者:柚葉
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